「新しいものをお出ししますね」は言うべき?〜前編〜
お客様がお決めになった商品に対して
「新しいものがあればお出ししますね」
という一言。
皆さんのお店では言っていますか?
私がこれまで勤めた色々なお店では、
「お客様のためになるから必ず言ってね」
「なるべく言おうね、でも忙しい時はわざわざ言わなくていいよ」
「こちらからは言わないようにしてね」
など様々でした。
ちょっと特殊だったのは、キャラクターショップに勤めていた時。
以前のブログにも書いた、ベア太郎ぬいぐるみを売っていた時は
「新しいものをお出ししますね」は言っちゃダメ!
聞かれても「今出ている子の中からお選びいただいています」って答えて!
と徹底されていました。
というのも、ベア太郎シリーズは大人気で
新作が出る度にマニアの方がたくさんいらしていたのです。
誰よりかわいい顔つきの子を選びたい...!
というお客様が殺到し、新しいものをお出ししていたら
何百ものベア太郎を引っ張り出すことになりかねないのでした。
革小物など、ひとつひとつの品の
個性が強い商品にはありがちかも知れません。
ベア太郎に関する記事はこちら...
完璧な布陣だったはずの接客パターンが幼稚園児に破られてしまったときのこと - アパレル販売員・高山のブログ
今の店舗では特に決まりはなく...
見ている限りだと
「なるべくお出しするようにするけど、
時間がない時はこちらからは言わない」
派が多いように思います。
私はどうしているかと言いますと...
いついかなる時も新しいものをご用意しています!
理由は
新しいものを探す時間が、
お客様がさらに回遊する時間に繋がるから。
私が今勤めるお店は広く、
例えばショーウィンドウの商品に興味を持っていただいて接客しても
試着室周り、レジ周り、とまだまだ売り場が続いているのです。
初めの頃は「状態が良いものは大丈夫だろう」と
特にご案内をしなかったこともありました。
そうすると、レジまでご案内する時、
お客様はチラチラと周りの商品も気にされているのです。
「こっちにも売り場があったんだ」
「こちらの商品も比べれば良かったかな」
というように。
ですが「お預かりしておきますのでご覧になりますか」
と言ってしまうと、いいです、と断られてしまうのです。
「わざわざ見ても買わないかもしれないのに、
申し訳ないかも...」
というお気持ちかと思います。
なので必ず、
「在庫がまだあるか見てまいりますね」
という言葉はお伝えするようにしています。
こちらが在庫を確認する間、お客様は「買わなきゃ」という気持ちなしに
ゆっくりと売り場をご覧になれます。
私の経験では、そこから回遊に繋がり
セット率が上がったことが何度もあります。
そうは言っても混んでる時は無理だよ!
という考え方もあるでしょう。
それでも私が「必ず毎回」新しいものをお探しするのはなぜか?
そして、なるべくお待たせせずに新しいものを
探してくるためにはどうしたら良いか?
次回後編にて解説していきます!