アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

一流商社マンは名刺交換の時にどこを見ているか。

 

皆さん、名刺交換していますか?


紳士服のお店や、百貨店の中のお店だと
顧客様と名刺交換をする機会もあるでしょう。


今回の記事は、そんな名刺交換の機会がある方はもちろん、
「うちのお店は名刺交換ないよ」という方にも
すぐに役立てていただける
『目線』に関する話です。

 


私は学生時代、某総合商社のインターンに参加していました。
世界を相手に十年単位の大きなビジネスを行う、
そんなスケールの大きさに緊張する毎日でした。


とは言っても私はただのインターン生なので、
主に教わるのはビジネスマナー。
形式にとどまらず、取引相手を尊重する心を
どのように現したらよいかを丁寧に教えていただきました。
今のアパレル接客にも活かせることばかりです。


その中でも印象に残ったのが、名刺交換の際の目線についてでした。

 


さて、タイトルの質問。
「一流商社マンは名刺交換の時にどこを見ているか?」


答えは「相手の目」です。


皆さん、自分が名刺交換をする時を想像してみてください。
ついつい手元の名刺を見てしまっていませんか?


しっかりと相手の目を見た方が、誠意や信用が伝わります。
それに猫背にもならず、頼りがいのある印象になるでしょう。


名刺交換の一瞬は、ただ「名刺を渡すだけ」ではなく、
「自分の存在と誠意を伝えるチャンス」と捉えて
しっかりと相手の目を見ることが大切です。


これは名刺を受け取る時も同じです。
名刺のお名前にはしっかりと目をやりながらも
「ありがとうございます」と言いながら相手の目を見る瞬間も作ると、
相手を尊重し、きちんと覚えようとしていることが伝わります。

 

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目線で誠意を伝えるチャンスは名刺交換以外にもあります。
お買い上げいただいたお品物のお渡し時です。


お品物をお渡しする時、ついショッピングバッグやお客様のお手元を見ていませんか。


お客様が持ちやすいように確実にお渡しをするという意味では大切ですが、
お客様の手に商品が触れる一瞬だけでも、
「ありがとうございます」と言いながら目を見ることができるでしょう。
「良い買い物をしましたね」という気持ちや、
「自信をもっておすすめできる品物です」という気持ちを
伝えることができます。

 


さて、私もインターンが終わってあとの接客ですぐに実践してみました。
お品物の受け渡し時にお客様の目を見て...
半数くらいの方とは目が合い、誠意が伝わった感じがしました。


でも半数の方は...お客様がこちらを見ていない!
お客様ご自身がショッピングバッグと手元を見ており、
こちらを見ていないのです...。


しかしこれは失敗ではありませんでした。
なぜなら、お客様が新しい服を迎える瞬間の表情を見ることができるから。


嬉しそうな笑顔、
ちょっと照れくさそうな顔、
この服でこれから頑張るぞ、というような決意の顔。


お客様にお品物を渡すのと交換で
こちらも幸せなギフトを受け取るような思いでした。


皆さんもぜひ、目線で誠意を伝えるチャンスを見つけてみてくださいね。