アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

昨日のマンガを受けて〜ECにはないリアル店舗の強み〜

 

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昨日、こんなマンガを投稿しました。

 

直感の勝利 - アパレル販売員・高山のブログ

 

販売経験のある方から共感の声をいただいたり、
「こんな風に接客されたい」とまで言っていただいたり、
嬉しい限りです...。
ありがとうございます。

 

 

さて、昨日マンガを描きながら考えていたんですが、
こうやってご試着いただきながら
新しい商品の提案や着心地のヒアリングができるって、
リアル店舗での接客の強みですよね。

 


どきどきわくわくしながら着たら合わなかった...って

すごくがっかりなことだと思うんです。


これは似合わなかったけど他のものなら合うかも!
とめげずにトライしてくださるお客様って稀だと思います。


それが初めてのお店であればますます、
あのお店のものって私には合わないんだよね、という
印象になってしまう可能性も。


それを考えると、本当にECって大変ですよね。
イメージと違った時のフォローができないので。
返品交換無料!としているサイトも多いですが、
1度着て合わなかったらなんだかがっかりして、
もういいやってなっちゃう方多いと思います。

 


だからこそ、リアルな店舗にいてお客様と一緒に選べる、
ご試着後のアフターフォローもできるって、
すごいことだと思います。

 


たまに他の販売員の方からこんな声を聞きます。


「試着したところを見たかったのに出てきてくれなかった」
「試着前は楽しく話せていたのに、
試着後は他の商品を提案する間もなく帰られてしまった」


私もこれまで何度もありました。
どこが合わないか教えてくれれば他も提案できたのにどうして、
なんて思いますよね。


お客様からすると、試着したものを外で見せるって

かなり勇気がいることかと思います...。


特に似合わなかった、サイズが小さすぎた、などとなれば尚更、
見せたくないし早く脱ごうと思われてしまうでしょう。


そのため私は、ご試着室にご案内するまでの
接客はとても大事にしています。


あ、もちろんワンピースでご来店の方には
トップスボトムスのセットでお渡しするとか、
簡単に履けるシューズもご用意しておくとか、

基本的なことも大切ですが。


普段のサイズやなりたいイメージのヒアリング、
類似商品のおすすめは欠かさないようにしています。


さらに


「これ最初は着方にコツがあるんです」
「ちょっと小さめデザインなので、
普段のサイズのつもりでもきつく感じられる方多いです」


などと事前にデメリットもお伝えしておけば、
「なんかお尻が入らない...でも私だけじゃないなら...」
と、相談してくださる方もいらっしゃいます。


そしてこうした一連の流れを通して、
ご試着室に入る前にお客様との信頼関係を築けるようにしています。
そんな接客に毎回気をつけていたら、
試着室から何も言わずに帰ってしまう方は
今ではほとんどいなくなりました。

 


これからも、お客様のリアルなご着用の悩みに
寄り添える販売員でありたいと思っています。
また、読んでくださっている皆様が
良い服・良い接客と出会えますように。