アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

販売員の商品知識のつけ方〜①商品を比較してみよう〜

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「良い販売員になるためには商品知識をつけるのが大切!」
 
販売員の経験があれば
皆さんも1度は言われたことがあるのではないでしょうか。
 
でも...
 
「何を見たら良いかわからない」
「勉強しても接客に役立てられない」
「何を知ったら良いかわからず終わりが見えない」
 
ひとくちに商品知識と言っても、
実際に勉強するのは難しいですよね。
 
 
これから4回にわたって、現役販売員の私が
日頃行っている商品知識の勉強方法をご紹介していきます。
 
第1回目にご紹介する勉強方法は
 
『商品を比較してみよう』
 
です。
 
 
 
☆「比較」ってなんで大事なの?
 
 
 
今目の前にこんなケーキがあったとしたら...
 

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多くの人は「ケーキだ!」と思うでしょう。
 
ですが、もし目の前に2つのケーキがあったら?
 

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先ほどまで「ケーキ」だったものが、
「いちごのショートケーキだ!」と思われるでしょう。
 
同じ「ケーキ」でも2種類のものがあれば
それぞれを見分けようとして、自然と特徴を探しますよね。
 
このように、なにかの特徴を捉えるためには
似寄りのものを比較することが大切なのです。
 
 
同じことが洋服にも言えます。
 
シンプルなTシャツが1枚あったとしても、
なかなかそのメリットを探すことは難しいです。
 
しかしもう1枚別の種類のTシャツがあれば比較することで、
「これは薄手だな」「袖は長めだな」と、
今まで気づかなかった特徴が見えてくるはずです。
 
こんな風に比べて見つけた特徴も、大切な商品知識のひとつになります。
 
 
 
☆比較はいつでもどこでもできる勉強方法!
 
 
 
比較することの良いところは、
いつでもどこでも簡単にできてしまうことです。
 
例えば店頭にいてお客様がいらっしゃらない時、
バックルームで開店前に2~3分の暇ができた時、
2つの商品を比べてみることができますよね。
 
商品がなくても、
例えば家で自分のクローゼットを見ながら、
電車に乗っている他の乗客の服装を見ながら、
「お店に出ていたボトムはもっと細身だったな…」
などと頭の中で比較してみることもできます。
 
時間やテキストがない方にもおすすめの商品知識のつけ方です。
 
 
気をつけることとしては、
 
「こちらの方がなんとなく大人っぽい」
などの曖昧な感想で終わらせずに
「どの部分が大人っぽいと感じたのだろう」と考えること。
 
そして、「袖が長いな」で終わらせずに
「他の商品より袖が長いとどうなのだろう」まで
考えてみること(体が冷えない、日焼けしないなど...)。
 
 
このふたつができるとさらに接客に活かしやすくなります。
 
 
 
☆接客にもすぐ使える「比較」
 
 
 
「比較」でつけた商品知識は、
そのまま「比較」の方法で
お客様にお伝えすることもできます。
 
 
例えばお客様に
 
「このTシャツはきちんと感のある生地です」
 
とだけお伝えしても、
「わー本当だ!きちんと感がある!」
と強く共感してくださるお客様は少ないのではないでしょうか。
 
さらにいえば「きちんと感ってなに?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
 
そんな時はよりカジュアル見えする素材のTシャツなどをお持ちして
お客様の前で比較してお見せすると
 
「たしかに私が持っているようなTシャツよりもツヤがあって綺麗だな」
「持っているTシャツではだらしなく見えそうな時に着ると良さそうかな」
 
などと思っていただけます。
 
 
さらに、お客様ご自身が
「欲しい商品のイメージがうまく伝えられない...」
と感じられているような時は、
2種類をお持ちして「どちらの方がイメージに近いですか?」
とお尋ねすれば「こっちの方かな...?」とお客様もお答えしやすくなります。
 
 
これは私の体験談ですが、
比較のために2つの商品をお持ちしたところ
「どちらも違う良さがあるから両方欲しい!」
とセットで買っていただくことも多いです。
 
この場合はただお持ちするだけでなく、
それぞれの良さを比較しながらお伝えすることが大事です。
 
 
 
商品知識のつけ方の第1歩として「比較」について書きましたが、
いかがでしたでしょうか。
 
次回はさらに接客に役立てやすい商品知識の付け方をご紹介する予定です。
更新をお楽しみに〜☆