販売員の商品知識のつけ方~②3つのコーディネートを考えよう~
接客中にお客様から
「これってなに合わせたら良いですか?」
と聞かれること、よくありますよね。
そんな時、おすすめのコーディネートをご紹介できていますか?
私は販売員になりたての頃、コーディネートのおすすめが
できずに何度も悔しい思いをしました。
なので今では商品知識の一部として、
意識してコーディネートを考えるようにしています。
コーディネートを考える中で、商品の素材や形へも目が向き
自然と商品理解にもつながっています。
今回は昨日に引き続き、
私が普段行っている商品知識の付け方をご紹介していきます。
第2回は「3つのコーディネートを考えよう」です。
☆コーディネートが上手だとセット率アップにもつながる!
販売員にとって、コーディネート提案は必須ですよね。
着方が分からず困っているお客様を
お助けできることはもちろんですが、その他にも
・より着用のイメージがしやすくなり、商品が魅力的に見える。
・着回しができて便利であることをお伝えできる。
・ワンピースを着ているお客様が
トップスorボトムスのみをご試着される時、
さっと合うものをご用意できればご試着後にすぐ外で見せていただける。
などなど、良いことがたくさんです。
実際に私は、合わせてお見せしたものや一緒にご試着室にお持ちしたものを
「買うつもりはなかったけど合わせてみたらかわいかったので」
とセットで買っていただくことも多いです。
商品知識としてコーディネートを考えるようにして、セット率アップにつなげていきましょう。
☆1つのアイテムに3つのコーディネートを
表題の通りですが、私は普段から1つのアイテムに
だいたい3つはコーディネートを考えるようにしています。
その際に大切なのは、
着用されるシーンをよく考えて選ぶ
ということです。
例えば...
・お仕事用、おでかけ用、近場でお買い物用に
・春、夏、秋と季節ごとに
といった風に考えれば、
着回しに便利であることをお伝えできますよね。
その他にも
・20代、30代、40代、と着られる方の年代に合わせて
・カジュアル、フェミニン、と着られる方の趣味に合わせて
など考えておけば、提案の幅も広がります。
自分の趣味だけで選ぶ時よりもたくさんの発見があり勉強になります。
ぜひ商品ごとに色々なコーディネートを考えたり、
見て勉強したりすることで、商品への理解を深めていきましょう。
☆そうは言っても接客中に困ってしまったら
意気込んでたくさんのコーディネートを考えておいても、
その時のお客様にはピンと来ない場合もあります。
また、店頭にたくさんある全ての商品の
コーディネートを考えておくのは難しいですよね。
咄嗟にお客様から聞かれて困る場合もあるかと思います。
私も販売を始めてかなり経ちますが、
未だにそんな場面に出くわし本当に焦ります...。
もしそうなったら、慌てて適当におすすめしたり
諦めてしまったりするのではなく、
「今いくつか見繕ってまいりますのでお待ちいただけますか」
と申し上げると、お客様も安心されます。
店内をご覧頂いている間に、自分自身も深呼吸し、
店内をさーっと探すと、意外と見つかることがあります。
見つかりそうにない時はカタログやオンラインサイトの写真を
お持ちしてみるのも手かと思います。
全部の商品のコーディネートをきちんも考えておかなきゃ...!
と不安にならずに、無理なく楽しんで選べたら良いですね。
☆着回しって必ず必要ではない。
最後にやや本末転倒なことを言ってしまいますが...
私は、どんな商品もたくさん着回しできないとだめ!とは思っていません。
私自身、私服は全く着回しません!
選び抜いて、これ以上ない、と納得した組み合わせで着ているので、
着回そうという気にならないのです。
(なのでいつもクローゼットがいっぱいです笑)
コーディネート3つ考えるのも難しいようなアイテムは、
その個性的なところが魅力でもあります。
着回しできる無難な服ばかりではつまらないですよね。
そんな服は特別感・主役感をしっかりお客様にお伝えできれば、
必ずお好きな方に届くはずです。
商品知識のつけ方、第2回はいかがでしたでしょうか。
ぜひお客様と一緒にコーディネートを楽しんで見てくださいね。
第3回もお楽しみに!