アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

真似したくなる〜角の立たない指示の出し方

 

つい先日のこと。


入荷してきた商品を倉庫にストックするように先輩から頼まれました。


どこの商品を、何時までに。
そんな普通の指示を一通り出してから、

先輩が半分ひとりごとのようにこう言いました。


「あ、今日の入荷品にパンツあるんだ。
てことはテープ貼りも必要なのか〜」


テープ貼りとは、私のお店で独自に行っているストック時の作業です。
細身のパンツはビニールのカバーの余りが多く、
そのままストックすると品出し時に品番のタグが見づらいのです。
そのため、見やすいようにカバーのはしっこを折り曲げてテープで止める。
これをテープ貼りと呼んでいます。


地味な作業なのですが、
これをしておかないといざ品出し時にとても困るのです。
それでいて作業する時は忘れてしまいやすく、
あとから問題になることが度々ありました。


そんな風に私もテープ貼りの作業漏れがないよう
先輩はさりげなく指示を出してくださったわけですが、
なんだか良い指示の出し方ですよね。


うっかり忘れてしまうと困ることなので、指示はしておかなければ。
でも本当に「うっかり忘れ」が多いだけの作業なので、
わざわざ「テープ貼りもしてね」というと、
そんなこと知ってるよ、と思う人もいるかもしれません。


先輩自身もふと思い出したように言うことで、
命令のような押し付けがましさもないし、
一緒に作業の手順を確認しているような気分で
私はほっとしました。


後輩・部下にお願いをする時や、注意を促す時、目標立てをする時。
偉い立場から言いつけるのではなく、
同じ目線で一緒に作業をしていると思ってもらえるような言い方を
私も工夫していきたいと思います。

 

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