アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

システムエンジニア時代に一番叱られたこと

 

私はつい昨年まで、SEの職に就いていました。
大学では文系で、元々デジタルに強くはありませんでしたが、
一から教え育ててくれた元職場にはとても感謝しています。

 


システムの仕事は、1人で行うことはまずありません。
何人もの人にバトンタッチしながら、
そしてそのシステムを何年も使うとなれば、
どのような仕様で作ったかを何年も先の誰かにバトンタッチしながら
作り上げていくことになります。


そのため


・正確であること
・誰が見ても分かること
・バックアップが残っていていつでも元の状態に戻せること


などが大切でした。


そしてこうした条件を守るための習慣は、
日常のちょっとしたことでも徹底されていました。

 


私がSE時代、一番先輩から叱られたことは...
『紙のメモをとること』


前述の通り、システム初心者だった私にとっては
なにもかもが初めて...
メモをとらなくては仕事になりませんでした。


ですが私が使っていたのは紙のメモ帳。
場合によっては、早くメモをとらなきゃ!と
1枚のペラ紙や付箋にぴゃっとメモすることも。


それをしてしまうとどうなるか...


・一言一句間違えてはいけないプログラミングの言葉を
書き写す際に間違えてしまう
・必要なメモが咄嗟に見つからない
・無くしてしまう

 

結局メモが役立たないことがしょっちゅうでした。


それで先輩から「紙ではなくExcelにメモしなさい」と叱られていました。


Excelにメモするとどんな良いことがあるか?


◆メモをコピペできるので正確な情報が残せる


メールや既存のプログラミングの内容を
コピペできるので、
正確な情報を残せます。


またそのメモをさらにコピペすることも可能。


書き写し間違いを完璧に防げます。


◆誰が見ても読みやすい


手書きで急いで書いた文字と異なり、誰が読んでも分かりやすい。


業務引き継ぎの時はそのままメモをメールで渡せるのです。


◆量が増えても整理しやすい


Excelのデータであれば、何年もの勤務の中で
いくら量が増えてもかさばりません。


膨大なメモの中からも検索で簡単に必要な箇所を探せます。


無くすこともないですし、複数のパソコンやクラウド
メモのバックアップを残しておくことも簡単にできます。

 

 


さて、そうは言われてもExcelにメモを残すって、
慣れていないと時間がかかるのです。


これだったら手書きでちゃちゃっと書いた方が早いのに!
そんなことを思ってこっそり反抗することもしばしば。


でもその度にやっぱり
「あの...この間のメモ無くしちゃって...」
と再び先輩に同じ内容の教えを乞い、こってりと絞られました。


「メモとる時間はいくらかかってもいいから、
ちゃんと自分が分かるようにExcelにして!」


そう言ってメモの時間をとってくださった先輩には今でも深く感謝しています。


が、当時の私は早く早く次に進みたい!
メモをとるのに時間かかるのなんてかっこ悪い!
と悔しくて自席でぴーぴー泣くこともありました...
今思うと到底社会人とも思えないですが...


Excelメモの習慣も、嫌々ながら続けていると慣れてきます。
メモをとるのも、参照も、すぐにできるようになりました。


アパレルに転職した今でも、
なにかメモする時はなるべく電子に。


あの時遠回りしてでも身につけた習慣に、
今になって何度も助けられています。

 


とはいえ、一つだけ未だに紙のメモをとっていることがあるのです...。


それは店頭に立っている時の接客メモ。


お客様との会話で気になったことや、売れたものなどでも簡単に。


でもこれ、その場で自分のiphoneで整理できたら
どんなにいいだろうと思います。


電子でメモがとれれば、商品の番号や画像、
商品紹介のサイトリンクも簡単に、確実に貼り付けられます。


「去年の今頃どんなものが売れてたっけ」
「スカートの接客ってどんなことしてたっけ」


と思えば、日付やキーワードで検索して一覧にすることも。


もちろん無くすこともありませんし、
勤続何十年になろうがかさばることもないありません。


もしかしたらいずれ、専門のアプリも出てくるんでしょうか。

(実際他の業種用の顧客メモアプリとかって、
もう出てますよね)

 


アパレル業界全体で、ひとりひとりの販売員さんが
店頭で自分の電子機器を使ってメモをとったり調べたりすることが
当たり前になればいいなと思います。


そのために私はまず、
メモをとることがいかに効果的か知ってもらえるようにしたいし、
説得力を増すために実績を上げなければ!と思いながら働いています。


またこのブログがその一助となればとも思います。

 

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※本文内の「プログラミング」の意味合いが

本来と違う箇所もあると思いますが、

システム関係者以外にもわかりやすく書いているつもりです。

ご理解ください...。