アパレル販売員・高山のブログ

現役アパレル店員としての体験をマンガにしています。

【アンケート結果】接客で「これ今年らしいですよね〜」って言われたら嬉しい?

 

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少し前に、プライベート用のインスタアカウントで
こんなアンケートを取りました。


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服屋さんで「これ今年らしいですよね〜」って言われたらどう思う?


回答は
「トレンド嬉しい!」「来年使えないのね」
の二択です。


結果はこちら


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約7:3で「トレンド嬉しい!」派が多数でした。


なおこちらのアンケートは母数が数十人と少なく、
かつ私の友人がほとんどなので販売員である私に
忖度してくれている可能性もあるため、
結果はあくまでも参考として捉えてください。

 


この結果、私には少し意外でした。


「来年使えないのね」派が大多数で、
「トレンド嬉しい!」はよほどのおしゃれさんに限られると思っていました。


ファッションを積極的に楽しみたい人が多い、
と捉えれば嬉しい傾向です。

 


さて、7:3の割合で訪れる両者に対して、
どんな接客をしていけば良いか...。


「今年のトレンドどんなのかな」と思いながら

いらっしゃるお客様の期待には応えたい...!
でも「来年使えないのね」へのフォローも必ずしていきたい...。

 


私が編み出したのはこんな3stepです。


①今年らしいポイントを具体的に言う


(例)
「見ていただいてありがとうございます。
背中のスリットが今年らしいですよね」


単に「今年らしい」というだけだと
「今年らしいのは避けたい」派の方には
「これは着ちゃダメ」としか伝わらないのです。
またトレンドを知りたい方にも
「なにがトレンドだったのだろう?」と伝わらず...。


そのため、ここがトレンド、という箇所を
はっきりお伝えします。

 


②それを着たらどうなる?をお伝えする。


(例)
「今年らしいデザインが加わると、
らくちんなカットソーでも手抜き感が出ません」
「後ろにスリットがあると、インナーの色が見えて
動いた時にかわいいですよ」


トレンド要素って、流行っているというだけでは

多くの人には理解不能なんですよね。


なんで流行ってるの?
本当にこれかわいいの?
トレンド要素を取り入れるとどんな良いことがあるの?


それを一言でお伝えできないと、
ただのおしゃれマウントになってしまいます...。

 


③トレンドから離れた視点でも商品のメリットを語る


(例)
「透けが気になりにくいので白でも着やすいです」などなど


たまに接客やECの売り文句に見る


「とにかく今年らしいです」


という言葉。


「とにかく」って聞くとうんざりしてしまうの、
私だけですか?


私だったら「とにかく今年らしい」と言われてしまったら、
「今年らしさ以外に特に良いとこないんだな」と思ってしまいます。


今年らしい物のトレンド以外のメリットをお伝えすることで、
「トレンド嬉しい!」派にも他社商品との区別をお伝えできますし
「来年使えないのね」派へのフォローもできます。


(あ、ちなみに「来年使えないのね」派の方がご丁寧に
「これ来年使えないんですか?」と聞いてくださることはそうそうありません。
「へーそれは良いですね」とそっと商品を戻されるだけでしょう)

 


さて、私なりの3stepをご紹介しましたが、根底にあるのは
「トレンドを追うって季節のタスクじゃなくて、
ワクワク楽しいこと」
という気持ちです。


「トレンド嬉しい!」派の方も
「来年使えないのね」派の方も、
目の前にある服がかわいいから手に取られるのだと信じています。


いきなり「これ今年の流行りなんです」と言われたら
「かわいいけど流行りものならやめておこう」となるかもしれないけど、
流行りは置いておいても「かわいい」「ステキ」「似合う!」が伝われば、
「トレンドのものらしいけど着てみたいな...
これって来年は着られないんですか?」
が聞き出せると思うのです。


(その際の着こなしのフォロー方法の勉強は万全ですよね...?)


トレンドを追うお客様、避けたいお客様、
それぞれの思惑を理解することで
接客の質を上げていきたいですね。